高品位の無色透明ガラスのことで、通称「クリスタル」と呼ばれています。
クリスタルガラスは、珪砂・カリウム・ソーダ灰というガラスの主成分に、酸化鉛(PbO)を添加して形成される鉛ガラスの一種のことを指します。
ガラスの製造時に酸化鉛等を添加することでガラスの透明度と屈折率が高まり、その輝きから水晶(クリスタル)のように透明なガラスになるということから、通称「クリスタル」と呼ばれるようになりました。
一言で「クリスタル」と言っても以下のように鉛の含有率により名称が異なります。
◆ フルレッド クリスタル ガラス(鉛含有率30%以上)
◆ レッド クリスタル(鉛含有率24%以上)
◆ セミ クリスタル ガラス(鉛含有率10%以上)
この鉛含有率が多いほど重量感や澄んだ金属音が楽しめ、グラス自体が柔らかく、光の屈折率が良くなることから、カットグラスにも向いています。
このため、特にワイングラスなど工芸用では酸化鉛が多いものが好まれています。
ちなみにレッドクリスタルの「レッド」は【red=赤】ではなく【lead=鉛】の意味です。
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